こんにちは。ヒロカズです。
機械系エンジニアといっても、会社や部署によって入社後の仕事は大きく異なります。
私も4社在籍していましたが、会社や部署によって新入社員の仕事内容はさまざまでした。
この記事では、新人機械系エンジニアの仕事内容とそれぞれのメリット・デメリット、
そして希望するタイプに配属されるための方法について説明します。
3つのタイプ
さまざまな仕事内容がありますが、ここでは3つのタイプにわけて説明します。
(1) 雑用中心
このタイプは入社後に雑用メインで仕事をします。主な仕事内容は以下です。
主な内容
- 試作品の運搬
- 試作部品の準備
- 評価依頼
- 評価結果の回収
開発品のサンプルについて、実際の試作や評価を進めるための雑用がメインになります。
試作や評価については、職場によっては自身でやる場合もあります。
特徴
あくまで一例で例外もありますが、以下のような職場にこの傾向が多いです。
- 工場が併設されている場合が多い
- 比較的小型の機器を扱う職場
小型の機器の場合、比較的大量のサンプルを作成するため、それをハンドリングする人が必要になります。
この場合、新入社員がその担当になることが多いです。
特に工場が併設されている場合、実際の作業が多いため、新入社員は雑用が多くなりがちです。
(2) 先輩の下につく
このタイプは、まずは先輩の指導のもとで仕事を覚えます。
主な内容
- 資料の作成
- 簡単な設計
まずは簡単な資料の作成から始めることが多いです。
また、比較的簡単にできる設計として、評価に用いる治具(部品)の設計を任されることもあります。
特徴
- 工場が離れた場所や海外にある場合が多い
- 大型機器やシステム設計がメイン
- 職場には比較的多くの人がいる
直接製造している工場が離れている場合、直接製品に触れる機会が少なく雑用も少ないため、このタイプになることが多いです。
また、大型機器やプラントなどのシステムの場合も大量のサンプルを作ることがないため、雑用は少ない傾向にあります。
このタイプの場合、指導する体制が必要なため、比較的多くの人がいる職場が多いです。
(3) 最初から主担当
このタイプは、研修を受けた後すぐに主要な仕事を担当します。
主な内容
- 設計
- 各部門との調整業務
- 工場での製品立ち上げ
最初から中堅社員と同じような業務内容になります。
特徴
- 扱っている製品の種類が多い
- 人数に余裕がない職場
扱っている製品が多い職場の場合、担当の割り振りに苦労するため、新人でもいきなり主担当にさせられます。
また、人数に余裕がない職場も否応なしにこのタイプになる傾向があります。
それぞれのタイプのメリット・デメリット
3つのタイプを挙げましたが、それぞれのタイプにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ここではそれらについて簡単に説明します。
(1) 雑用中心
メリット
- 現物に触れる機会が多いため、製品に関して学ぶ機会が豊富
- 大学時代の専門とは異なる分野でもなんとかなる
雑用といっても扱う製品に直接触れるため、製品に関して現物をみながら学ぶことができます。
私も以前の職場では嫌と言うほど実際の製品・部品に触れることができました。
また、専門知識がなくても仕事としては進められるため、大学の専攻と異なる分野でも問題なく進められるというメリットもあります。
デメリット
- 専門知識があまり身に付かない
- 工場の人とのやりとりが多い場合、内気な人にとっては精神的に苦しい
雑用メインの場合、しばらくの間は設計という設計をしないことが多いです。
したがって、なかなか専門知識が身に付かないというデメリットがあります。
また、工場の人は怖い人が多いため、内気な人は精神的に苦しいです。
以前の職場でもいわゆる体育会系の人のほうが有利な傾向でした。
中途で入社しても雑用から始まる会社もあるため、特に中途入社を検討している場合はこのタイプでないか注意が必要です
(2) 先輩の下につく
メリット
- 段階的に仕事を覚えられる
- 精神的な負担は比較的低い
このタイプの場合、先輩の指導があるため、段階的に仕事を覚えることができます。
少しずつ仕事を覚えたい人にとっては、このタイプが最適です。
私は新卒ではこのタイプの仕事でしたが、私の性格上、このタイプの仕事でよかったと思います。
また、先輩が主担当であるため、精神的な負担は低い傾向です。
デメリット
- 先輩との相性に左右される
- 先輩に頼りすぎてしまう
先輩の指導を仰ぐため、その人がどのような人かによって仕事の進め方が大きく左右されてしまいます。
特に指導が苦手な人は新人を放置してしまう傾向があるため自分から積極的に聞きに行く姿勢が求められます。
また、何年もこの形態が続くと、先輩に頼りきりになってしまい、主体性が身に付かないというリスクもあります。
(3) 最初から主担当
メリット
- 成長が早い
- 主体性が身に付く
このタイプが圧倒的に成長スピードが早いです。
入社3年も経つと中堅扱いになり、かなりの裁量をもって仕事をすることができます。
したがって、主体性も必然的に身につくようになります。
中途で入社する場合、このタイプが個人的にはおすすめです。
デメリット
- 大学時代の専門と異なる場合、適応に苦労する
- 何をやっていいかわからず、精神的に苦しいことがある
最初から専門知識が求められるため、大学の専攻と異なる場合、最初は知識を身につけるために苦労します。
また、知識だけでなく、周囲の人との連携なども自分で覚える必要があるため、最初はかなりきついです。
特に先輩から完全に放置される職場では、何をやっていいかわからず、精神的に苦痛を感じることもあります。
病まないように注意が必要です。
希望するタイプに配属されるためには?
希望するタイプに配属されるためには以下の方法があります。
クチコミをみる
クチコミには実際のエンジニアがその会社や部署の雰囲気を述べていることがあります。
同じ会社でも部署によって異なるため、必ずしも参考になるとは限りませんが、クチコミを確認することをおすすめします。
配属先確約方式の会社にする
最近は面接官がその部署の課長や部長などで、配属先確約方式の面接をする会社も多いです。
配属先が不明だとどのような仕事になるかも運次第となります。
配属先確約の会社にすることで、希望どおりのタイプに配属される確率が高まります。
面接で聞く
配属先確約方式の場合、面接で具体的に聞くことができます。
以下のとおりストレートに質問してみるのがおすすめです。
「入社1,2年目に具体的にどのような仕事をするのでしょうか?」
まとめ
機械系エンジニアとしての仕事は、入社後にどのタイプに配属されるかによって大きく異なります。
希望どおりのタイプに配属されるための方法も記載しましたが、場合によってはイメージしていた仕事と異なる場合もあるかもしれません。
希望通りの仕事に就けない場合は、一度受け入れてみて、自分に合うか試してみることをお勧めします。